こんなご時勢ですので、今日はBCP (business continuity plan)について、さわりの部分を。
事業継続計画 / ビジネスコンティニュイティ・プラン を立てる上で、まずはリスクの定義です。
今回はこのリスクをどのように設定すれば良いか考えていきます。
■大事なものを中心に同心円で考える
事業を継続するにあたって最重要なもの(人、物、金)を中心に、同心円でリスクを考えます。
たとえば、事業を継続するにあたってオフィスを守備範囲と設定すると、リスクの範囲は、
オフィスの部屋、フロア、オフィスが入ったビル、町、市区町村、都道府県、地域、国、、、
といった大事なものが影響を受ける範囲が同心円上に想像できます。
■リスクのカテゴライズ
次に、想像した範囲における災害・リスクを書き出します。
たとえば、、
「オフィスの部屋」が影響を受けるリスク
・・・火災、水害(スプリンクラーや雨漏りなど)、電気系障害、社員間で病気が蔓延、など
何かしらの影響で、社員は出勤しフロアには立ち入れるが、オフィスの部屋に入れない、
オフィスの中のものが利用できない状態 と定義できます。
「フロア」が影響を受けるリスク
・・・火災、水害(別フロア火災の消化活動など)、電源障害など
何かしらの影響で、フロアに立ち入れないい状態 と定義できます。
別フロアは利用可能、ということです。
このように、災害を上げるとキリがないため、どのような影響が、どの範囲にあるかを
定義することで、リスクをカテゴライズし、レベルわけを行います。
これで、リスクの範囲とその影響が簡単に定義できるわけです。
■リスク定義例
LV6 国家レベルでの災害
LV5 都道府県、地域 への災害
LV4 市区町村、町 レベルでの災害
LV3 オフィスが入ったビルが利用できない状態
LV2 フロア が利用できない状態
LV1 オフィスの部屋 が利用できない状態
上記はあくまで例ですが、業種や規模に応じたオリジナルのリスクレベル設定、
結構おもしろいですから、私生活にもぜひ、考えてみてください。
次回はリスクに応じたコンテンジェンシープランの組み立てをお送りします。