本日の日経コンピューターのメールマガジンに目を引く記事がありました。
タイトルは、【要件定義も運用もしない●新基幹系のススメ】。
以下、記事の抜粋。
経営統合やM&A(合併・買収)、グローバル化の加速、新規事業への進出―。
経営を支える屋台骨である基幹系システムは今、こうした変化に追随する「柔らかさ」が求められている。
自動化による業務の効率化だけを目的として、基幹系を構築する時代は終わった。
変化する経営を支える柔らかな基幹系を構築するためには、
「現場の業務改善だけを目的として要件定義をしないこと」、
そして「自社で基幹系を運用しないこと」で稼働後に開発し続ける体制を築くことがカギになる。
人によっては少々極端に聞こえるかもしれませんが、うーん、なるほど。と考えさせられました。
まず、「現場の業務改善だけを目的として要件定義をしないこと」。
システムの役割を、人が行う仕事を効率化したり楽にするだけの単なる「ツール」ではなく、会社を動かす「エンジン」として位置づけた場合、現場レベルの「目に見える」課題やニーズだけを改善するだけでは、その会社の成長にとって本当に必要なシステム像は描けません。
これは、要件定義における「裏読み(本質を探る)」がとても大事であることと同じですね。
また、「システムを自社で運用しないこと」=「システム運用は専門家に任せ、ユーザは”使うこと”に専念する」も理にかなっています。
「開発し続ける」=「内外部環境の変化に適応するために常に進化させる」も非常に重要です。
うちの会社でも、社内システムのリニューアルや改修の選択肢として、「クラウドソリューションの利用」「運用業務のアウトソース化」のメリットやデメリットについてクライアントから相談を受けることが増えてきています。
ちょっと前までは、「社内基幹システムや社内データを外に出すのはセキュリティ上不安」、
「業務に合わせてテーラーメイドのシステムを設計する」という考えの企業が多数だったと思いますが、日本でもクラウド化の流れはいよいよ本流になりつつあるようです。
我々としては、これからもケースバイケースの考え方をベースに、クライアントを取り巻く環境と将来像をよく考察し、ベストな解決策を提案していきたいと思いますが、こうした時代の流れに常にアンテナを張っておき、より多くの可能性の中から最適なサービスをクライアントに提供できるよう日々勉強し続けねば(=進化)と改めて思うのでした。
★本記事で紹介した内容は、日経コンピューターの10/27号に掲載されています。
興味のある方はぜひご一読ください。
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