「比べる」をもっと仕事に有効活用する

突然ですが、みなさんは「比較」という行為を日常どれだけ意識的に行なっているでしょうか。

「比べる」は我々が日常生活で常に行なっている行為です。

スーパーで買い物をするとき、野菜や果物、肉を買う際に、大きさ、色や形、価格(これはかなり重要な項目 笑)などを無意識に高速で比較しています。合コンに行ったとき、あなたは瞬時に前に座る女性・男性達を見比べてランク付けをしちゃっているはず。

我々の行う「比較」という行為は本能的なもので、比較することで行動の選択を行なっていると思います。最近は「比べる」という行為が好まれない風潮がありますが(特に自分と他人を比べない!なんて感じで)、それは逆らえない本能に反していると思われます。。。

ビジネスにおいても、新しい商品やサービスは今あるものと比較して生まれることがほとんどだと思います。他社の製品と自社の製品を価格や機能、色や形を比較して優位に立てるようにバージョンアップしたり、既存サービスで市場ニーズを満たせていない部分を、今あるものとないものを比較して探しだしたり。

この「比較」という行為を仕事の中で「意識的に」、「定期的」に行うことで、日々の仕事のまんねりを解消するだけでなく、仕事をよりエンジョイできるようになると思います。これは会社の意思決定権をもつ人だけでなく、特に現場レベルのスタッフにおすすめしたい習慣です。

ルーチンワークに慣れ過ぎると、仕事がマンネリ化してやりがいを感じなくなったり、慣れることによる油断から、仕事の品質が低下するなどの弊害が起きやすくなります。同じ仕事でも、定期的に他社の事例と比べてみたり、新しいやり方をためして現在の方法と比較してみると、新たな発見があるかもしれません。

なにより、意識的な「比較」は、とてもいい頭の体操になると思いますので、良き習慣としておすすめします。

要件定義も運用もしない新基幹系?

本日の日経コンピューターのメールマガジンに目を引く記事がありました。

タイトルは、【要件定義も運用もしない●新基幹系のススメ】

以下、記事の抜粋。

経営統合やM&A(合併・買収)、グローバル化の加速、新規事業への進出―。
経営を支える屋台骨である基幹系システムは今、こうした変化に追随する「柔らかさ」が求められている。
自動化による業務の効率化だけを目的として、基幹系を構築する時代は終わった。
変化する経営を支える柔らかな基幹系を構築するためには、
現場の業務改善だけを目的として要件定義をしないこと」、
そして「自社で基幹系を運用しないこと」で稼働後に開発し続ける体制を築くことがカギになる。

人によっては少々極端に聞こえるかもしれませんが、うーん、なるほど。と考えさせられました。

まず、「現場の業務改善だけを目的として要件定義をしないこと」。
システムの役割を、人が行う仕事を効率化したり楽にするだけの単なる「ツール」ではなく、会社を動かす「エンジン」として位置づけた場合、現場レベルの「目に見える」課題やニーズだけを改善するだけでは、その会社の成長にとって本当に必要なシステム像は描けません。
これは、要件定義における「裏読み(本質を探る)」がとても大事であることと同じですね。
また、「システムを自社で運用しないこと」=「システム運用は専門家に任せ、ユーザは”使うこと”に専念する」も理にかなっています。
「開発し続ける」=「内外部環境の変化に適応するために常に進化させる」も非常に重要です。

うちの会社でも、社内システムのリニューアルや改修の選択肢として、「クラウドソリューションの利用」「運用業務のアウトソース化」のメリットやデメリットについてクライアントから相談を受けることが増えてきています。

ちょっと前までは、「社内基幹システムや社内データを外に出すのはセキュリティ上不安」、
「業務に合わせてテーラーメイドのシステムを設計する」という考えの企業が多数だったと思いますが、日本でもクラウド化の流れはいよいよ本流になりつつあるようです。

我々としては、これからもケースバイケースの考え方をベースに、クライアントを取り巻く環境と将来像をよく考察し、ベストな解決策を提案していきたいと思いますが、こうした時代の流れに常にアンテナを張っておき、より多くの可能性の中から最適なサービスをクライアントに提供できるよう日々勉強し続けねば(=進化)と改めて思うのでした。

★本記事で紹介した内容は、日経コンピューターの10/27号に掲載されています。
興味のある方はぜひご一読ください。

http://coin.nikkeibp.co.jp/coin/nc/11102/

ITアドバイザリーサービス

今月から、ITアドバイザリーサービスの提供を開始しました。

孤独に戦うシステム担当者の皆さまをサポートするために生まれたサービスです。

我々も元々は社内情報システム担当として、長年企業内システム運用に関わる様々な業務を経験してきました。
当時強く感じていたのは、自分の仕事について『相談できる人』がいないもどかしさ。
一人で考え、一人で責任を背負い任務を遂行する。こんな環境で日々のシステム運用業務をこなしている方も多いのでは。

お抱えのシステム業者はいるけれどちょっとしたことでは相談しづらいうえにお金もかかる。ネットで情報を集めようにも、社内特有のシステムやルールにマッチする情報は簡単には見つからない。

自分の仕事や立場を理解したうえで何でも気軽に相談でき、問題を共有できる『パートナー』がいればいいのに…

こんな悩みをお持ちの方、是非一度アバンテにご連絡下さい。
きっとお役に立てるはずです。

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反省会の進行のしかた

反省会の進行をやってきました。
なので今日は反省会について書いてみようかと。

反省会とは、やったことを振り返り、「こうすればよかった」を次に生かすためのもの。
なので反省会をやれば、どんな失敗プロジェクトでも無駄でなくなる便利な代物です。

大枠の反省のしかたは、失敗を認める→原因を考える→解決策を考える の流れで促します。
解決策をどこまで具体的にするか(5w2h)がキモなのですが、そこは時間と参加者次第。
長くかかりそうなら、違うタイミングでやりましょう。

私が反省会進行で心がけてるものは、、以下の通りです。
 ・わきあいあいと楽しくやる
 ・参加者を主人公に仕立て上げること
 ・悪者をつくらない
 ・1時間以内に終わらせること

上記を絶対のルールと考え、基本ブレスト(ブレインストーミング)形式がベストと考えます。
進行方法は以下を軸に行えば良いです。

 1.場の形成
   ほめ言葉や、軽いジョークで参加者をひきつけます
   みんなが意見を言いやすい場にもっていきましょう。

 2.イントロダクション
   反省会の目的を話し、ルールを説明します。
   あまり硬くならないようにするのがキモです。
   
 3.振り返り
   作業フェーズを参加者に語ってもらい、記憶を呼び起こします。
   ホワイトボードに書いておき、問題の収集の際に使います。

 4.問題の収集
   とにかく、数を集めることです。
   全員に言わせるために、私は順番に当てていきます。

 5.問題の集約
   集めた問題点をカテゴライズし、問題の根本を洗い出します。
   ここは若干進行役が意図的に動いて進めるほうが、効率的です。

 6.解決策の収集
   「あのとき、どうすればよかった?」と尋ね、解決策を言ってもらいます。
   人数にもよりますが、ここは挙手方式が良いです。
   まとまらない事が多いため、進行役やマネージャさんの意図を入れた方が
   無難でしょう。

 7.エンディング
   マネージャ、識者の意見をもらい、問題、解決策の次への使い方を確認します。
   これが解決すれば、君たちは最高だ、という気持ちにさせます。
   
   最終的に、メンバのモチベーションをどれだけ向上させるかがキモです。

反省会は、モチベーションを上げる絶好の機会です。
ちなみに、進行役は部外者がやる方がまとまりやすいですよー

なぜって? それは感情が全く入らないからです♪

vTigerCRM

以前から興味のあったオープンソースCRM(Customer Relationship Management)システム、『vTigerCRM』(読み方がわからん。ブイタイガー?ブイティガー?)を試してみることにしました。

■オフィシャルサイト: http://vtiger.com/index.php

■日本語チームコミュニティサイト: http://www.vtigercrm.jp/

インストール方法は、他の多くのLAMPベースのオープンソフトWEBシステムと同じで、
ソースをWEB公開フォルダ内に展開→ディレクトリ、ファイルのパーミッションを設定→DBユーザを準備→システムのセットアップウィザードに沿って進めばできあがりです。
よくできてます。

■詳しいインストール手順(Linux向けソースコード版):
 http://wiki.vtiger.com/index.php/vtiger510:Installation_on_Linux#Source_Installation

できあがった画面が↓。

vtigercrm スクリーンショット

インストールしたのはオリジナルの英語版なので、インストール後にシステムにログインして、
モジュール管理という機能から日本語化モジュール(日本語コミュニティサイトでダウンロードできます)をインストールします。

機能盛りだくさんなのでどこからいじるか悩んでしまいそうですが、ちょっと使って見ていいなと思ったのは、請求書や見積書を日本語でPDF出力できる機能。
海外製のオープンソースだと、特にPDF周りの機能に問題があることが多いのですが(文字化け)、日本語コミュニティのみなさんのおかげで、インストール直後から問題なく使えそうでした(もちろん、レイアウトなどの見た目は自社用にカスタマイズが必要だと思いますが)。
営業活動からサポート履歴、見積り、請求書発行業務まで、クライアントコミュニケーションに関わるすべての活動がワンストップで行えるくらいよく作りこまれているので、うまく運用できれば強力なツールになりそうです。

さっそく今日から試験的に自分のクライアントを登録して使ってみたいと思います。